ブリーフセラピー/Non

私、Nonが担当する「相談」は、相談に来た方が本来持っている力を発揮できるようにいくつかの方法でお話を伺っています。

「ブリーフセラピー」を必要とする方は、なにか問題を抱えていてそれを解決したい、状況を変化させたいと思っている方です。

ブリーフセラピーとは「短期療法」のことで、従来の方法(当時は、毎日面接をし、治療までに何年もかかる精神分析が主流でした)に比べて、短いセッション時間、セッション数で問題解決することを目指した心理療法です。基本的な2つの考え方をもとに変化を生み出すための介入を行います。


●MRIモデル(悪循環を断ち切る)

私達の世界は、それぞれが関係しあってシステムをつくっています。

自然界で草食獣と肉食獣が数のバランスを保って共存しているのもシステムです。

・・・そして、悩みの種となっている「問題」もシステムのひとつと考えます。

例えば猫に追いかけられることに悩んでいるネズミさん。

ネズミさんは猫を見て逃げる→猫が動くものに反応して追いかける→ネズミは猫を恐れるようになる→猫はいたずらに興奮して追いかけるようになる

この循環が、ネズミさんの悩みを維持しています。

この追いかけっこを辞めるには、いくつかの方法があります。

ですが、ネズミさんにしてみれば、猫が怖いし、逃げるのを辞められる気がしないのです。

ですからこの時に、ネズミさんが実現できる、いつもとは違う行動をすることで小さな変化を起こし、この悪循環に変化を起こします。


●解決志向ブリーフセラピー(良い循環を増やす)

猫に追いかけられるという問題を抱えるネズミさん。それでも今まで猫に食べられたりはしなかったわけです。それはなぜでしょうか?

実はうまくいった瞬間があるから、今生きているはず。

それはどうやったのですか?どうしたらもう一度そんなチャンスを作り出せるでしょうか?

ネズミさんがただ逃げるのではなく、物陰に隠れて猫さんから逃げ延びたかもしれません。

そうしたら、次は、やみくもに逃げるだけでなく隠れる事もできるかもしれませんね。

このように、相談者さんの経験の中から問題解決の糸口を探っていきます。


【効果があると証明されている症状】

うつ病(軽度~中程度)、不安障害、PTSD、家族・夫婦関係の問題、学校や職場でのストレス、問題行動等



森の相談室

森の相談室は東京の多摩地域の公共施設で 第2、4金曜日の夜に開催しています。 モヤっとしたこと、 イラっとしたこと、 凹んだこと… 持ち帰らずに、気分転換していきませんか? グッズの手作りやお絵かきなどを 黙々とするもよし。 お喋りするもよし。 バーっと吐き出したい時には、 個別にお話を聞いたり、 悩みを解決したいなら、 一緒に解決方法をさがせる そんな場です。

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